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有形・無形の重要資産を管理すべし

有形・無形の重要資産を管理すべし

★ポイント
・中小企業経営者の究極的な仕事は「儲かる仕組みを作ること」ではないでしょうか
・「特許権」「意匠権」「商標権」といった「知的財産権」や「ソフトウェア」などの無形資産については費用と手間をかけてプロテクトしておくべき

経営者の仕事は「儲かる仕組みを作ること」

中小企業経営者の究極的な仕事を1つ挙げるとすると、それは「儲かる仕組みを作ること」ではないでしょうか。標準的な能力の人間が人並み以上に努力すればきちんと成果が出るような仕組みを、儲かる仕組みと考えます。逆にいうと、精いっぱい努力しているのに成果が出ないような環境で、可愛い従業員を働かせてはいけないと思います。一生懸命頑張って知恵も働かせれば、報われて成果が出て、その結果給与も上昇するという正の循環を目指すべきです。

そこで、その儲かる仕組みのために絶対必要な有形資産や無形資産があるのであれば、それらは他に流出などしないように厳重に管理する必要があるでしょう。

有形資産・無形資産の管理

製造業における特殊な機械装置、すべての業種におけるサーバーなどのデータ記憶装置、機械や備品を含んだ工場全体など、それぞれの会社における絶対外せない有形資産があれば、それらにはぜひお金をかけて定期的に修繕等を行いましょう。

また、必要であれば保険に加入したり、可能であれば特殊な機械装置等には特許などを取得したりして、守りを固めるようにして下さい。

とはいえこれら有形資産については、通常、貸借対照表に計上されており、その多くが目で見て明らかです。そのため、それぞれ社外流出などしないように適切な管理がなされていることが多いです。

一方、製造業などの技術的なものを中心とした「特許権」、デザインを中心とした「意匠権」、会社のブランドマークや商品名などを中心とした「商標権」といった「知的財産権」や「ソフトウェア」などの無形資産は、特に中小企業においては何も対処していないというケースが散見されます。

今後ますます欧米のような訴訟社会が到来することを考えると、今からでも無形資産の棚卸をして「会社の儲けの仕組み」において必要不可欠と判断されるものは、特許庁に出願するなど費用と手間をかけてプロテクトしておくことをお勧めします。また、どこまで法的に有効かどうかは別として、入社時に「秘密保持などの誓約書」を社員に書いてもらうことも大切です。

一番良いのは、儲けの仕組みを他では簡単に真似できないように、工夫改善を日々積み重ねていくことだと思いますので、不断の努力を怠らないことも忘れないで下さいね。

2012.12.1執筆

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。

今村 仁

今村 仁

「節税は義務、納税は権利」がモットーです。
自分の半生について、取材を受けました。

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