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10年後の会社の人員構成をイメージすべし

10年後の会社の人員構成をイメージすべし

★ポイント
・「現在だけでなく10年後を想像する思考」は会社経営をしていく上では「常に」重要
・10年後をイメージすると、今やるべき事や何を優先するべきかの解が変わってくることがある

創業10年で引退後を考える

創業した年齢にもよりますが、私たちが創業時に新経営者の方にお話しするのが、「創業して10年経ったら、自分の引退後を考えられるぐらいにこれからの10年頑張って下さいね」です。実際このことが実現できる会社は、規模の大小は別にしてかなりの優良会社かもしれません。しかしこのことを創業時にあえてお話しするのは、会社が儲かっている場合もそうでない場合も、「創業10年後ぐらいには、一度経営者が立ち止まって将来の会社、経営者、従業員、取引先、お客さんなどを考えることが重要」だと思うからです。

会社全体が高齢化する前の早い段階で、この先10年後の会社の人員構成などをイメージしておくことは、今後の会社の大きな方向性の判断に有効です。またこのことは、創業期だけではなく会社経営上「常に」重要ではないかと思います。

視点が変わればやるべき事・優先順位が変わる

例えば、今伸びている会社でも現在の従業員の10年後をイメージすると、単に現在の延長としての拡大出店だけではなく、あえて「新たな分野に保険の意味で投資をしておく」や「将来の従業員の退職金準備」などが必要となるかもしれません。実際、拡大出店を続けている会社に10年後の話をすると、「現在の幹部の老後の働き先としての新会社の設立」に投資する計画を立てられた経営者の方もいます。歴史を振り返っても、豊臣秀吉の朝鮮出兵や徳川家康による武士の事務官僚化施策などは実質的な雇用対策でしたので、今も昔も従業員の処遇は重要です。

また採用活動においても、立ち止まって10年後を考えられた経営者の方は、「自社における年齢構成や男女構成のいびつさを是正」することを視野に入れて行われています。他にも、ITの最先端分野の開発会社が10年後を考えて、利益率は下がるがあえて「もう少し競争の少ない分野に業態を一部シフト」されたケースもあります。後継者がいないような経営者の方であれば、「将来のM&Aのための根回しや準備」の必要性を痛感するかもしれません。

足元の今の会社の状態だけを見ていたのでは、これらの視点には気付かないでしょう。10年後という未来からの視点で自社を見つめ直したからこそ、今やるべき事や優先度が変わってきたのだと思います。ぜひ、年に1度は10年後の会社の人員構成等をイメージするようにして下さい。

2012.12.1執筆

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。

今村 仁

今村 仁

「節税は義務、納税は権利」がモットーです。
自分の半生について、取材を受けました。

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