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社員全員が危機意識を忘れないための仕組みを構築すべし

社員全員が危機意識を忘れないための仕組みを構築すべし

★ポイント
・経営者自身が危機意識を本気で持ったうえで、何度も伝えるのが基本
・時には、if会議を実施してみるのも危機意識醸成に役立ちます

治に居て乱を忘れず

中小企業経営者は、儲かってくると、それを自ら打ち消すかのようにとんでもない投資を行ったり、自らトラブルに巻き込まれに行ったりすることがあります。古びた言葉ですが、「禍福は糾える縄の如し」「人間万事塞翁が馬」「治に居て乱を忘れず」は重要な諺だと思います。

宇宙は、プラスとマイナスエネルギーが常に均衡するように調和をとっていると言われることがあります。その意味では、「経営者が作った儲けの仕組みが素晴らしければ素晴らしいほど」、「従業員が頑張って業績を伸ばせば伸ばすほど」、実はその後何か悪い事が起こる可能性は高まるということになります。

そうならないために危機意識を常にもつように努力するべきなのですが、これは頭でわかっていても身体がなかなかそのようにうまく反応しません。そこで、そのための仕組み作りが重要となるのです。

危機意識を忘れないための仕組み作り

「従業員の危機意識が最近薄れてきて困るわー、今の業績がこの先も続くなんて会社の歴史を思い返せばありえないのに、なぜかそこがなかなか伝わらないのだよね。どうしたらいい?」などと相談されるのですが、当の社長が最近毎晩飲み歩いているという事があります。従業員に危機意識を植え付けたいと考えるのならば、まずは経営者自身が本気で危機意識を持たないといけません。

その上で、実際にあった自社の栄枯盛衰の歴史を、従業員に向けて口を酸っぱくなるまで語りましょう。朝礼での唱和に「危機意識を忘れないための言葉を盛り込む」のも効果的でしょう。

また、業績が好調な時も「従業員にはきちんと目標を立てさせて、その結果を実際の処遇にも正確に反映」させましょう。こういった作業を疎かにすると、どうしても会社に緊張感や危機意識が希薄になってしまいます。

一方、年に一度程度の「if会議」もお勧めです。if会議とは、「もしこの主力商品が××となり、売上が3割下がったら・・・」等と仮定して、フリートークを行うのです。会社の規模にもよりますが、出来れば、役割の違いに応じて、経営幹部向け、中堅管理職向け、一般従業員向けなどと分けて実施するのが効果的です。

最後に、歴史の知恵として織田信長の人材活用法である「ライバルを作って競争させる」というのも従業員の危機意識醸成には参考になるでしょう。

2012.12.1執筆

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。

今村 仁

今村 仁

「節税は義務、納税は権利」がモットーです。
自分の半生について、取材を受けました。

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